EU首脳会議でロシア危機を協議へ、制裁は見直さず

18日からブリュッセルで2日間行われる欧州連合(EU)首脳会議ではルーブル下落の影響について協議するが、ロシアに対する経済制裁は緩和しない。EU外交筋が明らかにした。

EUとロシアの関係に関する協議の一環でロシアの金融危機について話し合うという。

欧州委員会筋はベルリンで「われわれはロシア経済の動向を懸念し注視している。誰もロシアが深刻なリセッション(景気後退)に陥ることを望んでいない」と述べた。

ただロイターが入手した首脳会議声明文の草案は、ロシアに対する制裁を継続し、ウクライナ東部情勢の政治的な解決を促進するために必要に応じて追加措置をとる用意があるとしている。

ある外交筋はロシアがとっている対抗措置や全般的なロシアの状況がもたらす経済的な影響についてEUは検討するとしながらも「制裁措置の見直しを促す転換点にはまだ来ていない」と指摘した。

別の外交筋は「EU内でロシアのプーチン大統領に対する同情は限定的だ」と語った。

さらに別の外交筋はロシアの状況について、1998年にデフォルト(債務不履行)に陥った時ほど深刻ではないと指摘し、早急な対応は必要ないとの認識を示した。

 

経済成長なき「豊かな生活」は可能か

経済成長を抜きにして豊かな暮らしは可能なのか。その質問を投げかけること自体、所得を継続的に伸ばすことが社会の第一目標であるべきという現代の一般通念に挑むものだ。しかし西側は、特に西欧諸国は、この問いに正面からぶつからざるを得ないだろう。

欧州は景気後退の後遺症に苦しんでいるだけでなく、低成長の時代に突入したかもしれないからだ。

国内総生産(GDP)の伸び率は過去に比べて低いまま推移する公算が大きい。低成長の理由の一端は、欧州社会の急速 な高齢化によるものだ。力を付けつつある発展途上国との競争激化も背景にあるだろう。環境的制約も原因になっているかもしれない。地球温暖化の防止策はエ ネルギーコストの上昇につながるからだ。

イタリアを筆頭として、特に高齢化が急速に進んで起業家精神が衰えている国では、GDPの年間成長率は今では実質ゼロ近辺だろう。高齢化のスピードが比較的緩やかで、活気ある起業家精神を維持している英国でさえ、GDP伸び率は2%を下回りそうだ。

低成長経済がいかに暗黒の世界をもたらすかは想像に難くない。高い若年失業率は「失われた世代」を生み出すことにな るだろう。持続不可能な政府債務負担は、公共サービスの一段の削減を余儀なくさせるかもしれない。いくつもの社会階層が貧困に陥り、政治離れがますます進 む可能性がある。

低成長を前提とした生き方はあるのだろうか。それに答えるにはまず、経済は社会に役立つべきと認識することが出発点となる。その逆ではない。つまり、経済の社会的役割は、人々が良い生活を営める状況を作り出すことにある。

そこで問いになるのは「豊かな生活とは何か」だ。そのヒントは古代ギリシャの哲学者アリストテレスの言葉に求められ るかもしれない。

アリストテレスは、豊かな生活には人間の本質に照らして自分の役割を果たすことが含まれると説いた。また人間の本質には、動物と人間の2 つの側面があるとも考えた。アリストテレスの教

えは、豊かな生活を考えるには2つの要素があると言い換えられそうだ。動物の側面である身体的な要素と、人 間にしかない側面である精神的な要素だ。

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